特徴 |
時間:
2分25秒
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今回国宝に指定されました、3体の仏像にはどんな特徴があるんでしょうか。そうですね、え、特に本尊の薬師如来様ですけどもね、え、これは奈良や京都では絶対に作られないような、もうはっきりとした特徴があるんですね。例えば、髪型は眉の所までまっすぐこう下がるくらいにして、あのー、下に下がってきておりますから、なんかこう、帽子を目深くかぶったような形を、なんというか、そうこれ不恰好になります。それから鼻筋はたいていは仏様の尊厳をよくだそうとして、ずーっと通るようなそういう行き方に作るのが普通なんですけど、これは非常に鼻筋が短くて、あれですから、ちょうどなんかこう、三角形を顔の真ん中にポンっと置いたような、そういう感じ。それからそれに対して口は非常に唇が分厚くて盛り上がったような形になって、下顎は非常に短いと。ですから、こういったような形っていうのは、仏様の神聖を表すのにはやや異常なんですね。そのくせ例えば肩幅は大変、こう広くできている。通肩という風にいいまして、普通は片肌のみに衣を着るのが仏様の、これ、普通なんです。この、これだから、両肩からかけるようにして。で、例えば、こんなような形の仏像というのは、もし奈良や京都でしたら、もっともっと仏様が立派や崇高にできるために、もっともっとこう明るく綺麗にしかもすかっとした形に作っていく。そこの所に私は、この、徳一の考え方に至ったこの仏像というのは、奈良や京都で貴族の人たちにだけ受け入れられるような仏像ではなくて、かえってここのところでなければ作られないような仏像でもってしかもその救いというものを東北型にきっちりとした形に表している、そういう考え方がここに表れてこういう仏像になったので、具体的には徳一という人をモデルにして、そのイメージを聖なるものに高めていって、そしてそれを遠くの人たちの大地に根を下ろしたところの、仏像の形にしていく、それがこういう形になったんだと思って。 |
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聖観音 |
時間:
49秒
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その他の仏像も、国の重要文化財の指定を受けており、全国的に見ても貴重な作品が残っています。聖観音菩薩立像。薬師三尊に近い仏像ですが、より均整のとれた端麗な像で、三尊よりはやや天平様が薄らいだ感じがします。ケヤキの一木作り。台座は同時代に作られた、力強いそりのある蓮台ですが、少々大きすぎるので、失われた像のものを流用したのではないかといわれています。 |
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四天王 |
時間:
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四天王像立像。天平様式が残っているこの像は、大安寺の四天王像とよく似ているといわれています。邪気台座までも一木作りで、邪気は事に動きが少なく、うずくまって、面白い顔をしています。四天王の憤怒相もユーモラスな誇張で、後の憤怒相のような気味悪さがありません。多聞天と呼ばれている像だけは両手が後から補われ、顔の部分も掘り下げられているため、後世の手法が目立っています。しかし、制作時代のおりるものではなく、他の像と同時代に作られた、動的で、強い作風を示しています。 |
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