奥会津只見の昔話 ざっと昔あったど(3/30)

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つんつんからり(2)
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「黙っているとわからないからそばの木を揺らしてみてください。お爺さんは木をユサユサ動かしてそれをお婆さんがみて、わかりました今行くので待っていてください。そして団子をお昼二人で食べましたそうして団子が一つ残りました。一つ残った団子を、お爺さん残った団子食べたら、いや俺はたくさん食べたからお腹がいっぱいだからお婆さん食べたら、いや私もたくさん食べたからお腹がいっぱいだからお爺さん食べたら、二人でお爺さん食べたら、お婆さん食べたらと譲り合っていました。それなら後でお腹が空いたときにでも食べるからと木の枝にさしておきました」
つんつんからり(3)
時間: 56秒
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「そしてお婆さんは団子を木の枝にかけて家に帰って行きました。お爺さんはしばらくそこでバカン、バカンと木を切っていました。そうしたらだんだんお腹が空いてきて団子を食べようと思い団子のほうに行ったら赤い鳥が飛んできて団子をヒョロと食べてしまった。これは俺が食べようと思っていたのに鳥に食われてしまったこのやろうとそばにあった石ころ一つポーン投げた。運悪く鳥に当たってしまい鳥はバタンと落ちてしまいました。殺すつもりで投げたつもりはなかった驚かすつもりで投げたのにしかたない死んでしまったらしょうがない。家に持って行ってもどこにも埋めるとこないし山に捨てたら誰かに食べられてしまうし、よし俺が食べよう。」
つんつんからり(4)
時間: 57秒
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「毛をすべて抜いてきれいに抜いてポロンと抜いてしまった。そしてまた木を切り始めた、そうしているうちにだんだんだんだん体が熱くなってきてみるみるうちに体が熱くなってきて上着を脱いでそれでも熱いので下着まで脱いでこうやって見たら、へそのところに羽一つついていました。変なのついているななんだろう。引っ張ってみたがとれなかった、とろうとしてきつくキツーと引っ張った。そうしたらどこからともなく、つんつんからりんつっちのじょう、ひかるつづみのなるつづみ、あーぽんぽんと変な音するなと思いまた引っ張ってみたらまた同じ音がする。」

つんつんからり(5)
時間: 48秒
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「こんなにおもしろいのならお婆さんに見せてあげよう。家に戻ってきてお婆さん、お婆さん、とてもおもしろいこと教えるよ。静かにして聞いてなさい。なんですか。お婆さんが見ている前でまたプツーと引っ張って、つんつんからりんつっちのじょう、ひかるつづみのなるつづみ、あーぽんぽんとした。こんなにおもしろい音みんなに聞かせてみてはどうでしょう。そうだな隣の村に殿様がきているから殿様に聞かせてみようか。家の前にでて台の上に上がって待っていました。」
つんつんからり(6)
時間: 54秒
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「そうしたら殿様があっちのほうから、したにあれ、したにあれとやってきました。そうしてお爺さんのところにきて、おいこれそこにいるじじは何者だ。はい私は日本一の屁たれじじでございます。面白い者がいるものだそれでは屁をしてみせろ。お爺さんはお殿様のほうに、けつをみせて服をキリっとまくりあげて用意してその羽をプツンと引っ張って、つんつんからりんつっちのじょう、ひかるつづみのなるつづみ、あーぽんぽんという声がするので殿様は喜びました。」
つんつんからり(7)
時間: 58秒
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「面白い屁をする男だ。このじい様に褒美をやれ、そして着物や小判などたくさんもらった。次の村へと殿様は隣村に行かれました。お爺さんはたくさんもらって、お婆さんこんなにたくさんもらったよ。どれくらいもらってきたんだい。十両もいただいたよ。そうしてお金を数えていた所を隣に住むヨクノスケが節穴からこうしてのぞいていました。なんで隣のお爺さんはあんなにお金を持っているわけがない。玄関から入って、なんでそんなにお金があるんだいと聞きました。」

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