奥会津只見の昔話 ざっと昔あったど(14/30)

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三枚のお札(14)
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「といってオニババは追いかけていきました。そして小僧も一生懸命逃げたがオニババは早いのであと少しで捕まりそうになりました。それで今度小僧は青いお札を一枚出して、俺の後ろに大きな川出ろと怒鳴ってそのお札を投げました。そうしたらザブン、ザブンと水の流れた大きな川ができました」
三枚のお札(15)
時間: 38秒
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「オニババはそんなのビクともせず、ボチャン、ボチャンとそれを越え始めました。そのうちに逃げなければと思い小僧はドンドンドンと一生懸命逃げたがその川を越えて追いかけてきました。そしてまたもう少しで捕まりそうになりました。それで今度小僧は赤いお札だして、俺の後ろに火の山でろといってそのお札を投げました。」
三枚のお札(16)
時間: 40秒
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「そうしたら山ができ火がボンボンボン燃え火の山になりました。そしてオニババは、さっきは川か、今度は火だなだが私にはこんなのはきかない、今度は裸足でその火の中をドンドンドン登ってきました。小僧は逃げているうちに捕まってはいけないと思い一生懸命逃げました。そしてようやくお寺の前につきました。」

三枚のお札(17)
時間: 39秒
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「そして、和尚様、和尚様オニババに追いかけられた早く戸を開けてくださいと怒鳴りました。和尚様は、ほらみろ小僧は俺のいうこと聞かないからだ今から衣を着るからその後だといいました。小僧は、和尚様、和尚様十キロ周囲から来るので捕まってしまいます早く戸を開けてくださいといいました。ああそうかそれでは下駄をはいて、ゆっくり和尚様はいって戸を開けました。」
三枚のお札(18)
時間: 41秒
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「そうしたら、小僧は喜んで飛び込みました。そして和尚様に、小僧そこの仏様の後ろに隠れていなさいと言われたので、小僧は仏様の後ろに小さくなって隠れました。そうしたらお寺にオニババが後から飛び込んできました。和尚様、ここに小僧が逃げてきませんでしたか。いや、小僧なんていないよ。いや、このお寺に逃げ込んだはずです。それならばどこでもいいので探してくださいといわれたので、オニババはお寺の中を捜しまわりました。」
三枚のお札(19)
時間: 37秒
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「しかし、どこを捜してもみつけることができませんでした。小僧一匹食べそこねたといいながらオニババ戻ろうとしました。そうすると和尚様は、おばあさん、おばあさん、あなたのどが渇いたでしょう。お茶でもいかがですか。そうですねといいながら囲炉裏のそばにきたとき燠(おき)のいれておいた栗がパンパンとはねて」

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