奥会津只見の昔話 ざっと昔あったど(20/30)

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鼠のくれたフクベッコ(8)
時間: 36秒
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「あんなことねずみはいったがこんなところに入れるかなと不思議に思いながらも、山に行かなければと思い山に行きその日一日夕方まで仕事をして帰っていきました。ところが朝の野原のところにきて、朝方ねずみあんなこといったが俺懐の中ににフクベッコがあるから一つ本当かどうか試してみよう。懐の中に大事に持っていたフクベッコを出すとお爺さんは草のところにフクベッコを横にして口のところに頭を入れてみました。」
鼠のくれたフクベッコ(9)
時間: 41秒
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「そうしたらすっと中に入ることができました。いやいや入ってみて驚いた、中はとても明るく、広い広間になっていて金のびょうぶはついていて、分厚い座布団はしいてある。そうするとねずみが、お茶を飲みますかお酒がいいですか、御膳持ってきたりご馳走してくれたりしました。お爺さんはすっかりご馳走になって、さてそろそろ家に帰ろう。また中のほうからフクベッコの口のほうに頭を入れてすっとさきほどいた野原にでました。」
鼠のくれたフクベッコ(10)
時間: 30秒
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「いやとてもよい物をもらった、俺の宝物にしよう。お爺さんはその日から毎日夕方なって家に帰る前にそのフクベッコの中に入って体を休ませてそれから家に帰って行きました。家で待っているお婆さんは、うちのお爺さん最近なんだか帰りが遅いな、でも一生懸命稼いでくれているんだと思っていました。」

鼠のくれたフクベッコ(11)
時間: 36秒
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「ところがある日お爺さんは山に行かないで町に用事があるので出かけました。それでお婆さんは、お爺さん山に行かないで町に行ったから、お爺さんの好きな南蛮味噌作ってあげようといって一生懸命南蛮味噌を作りました。さていい入れ物ないかな、ちょうどいい入れ物ないから、さていい入れ物ないかなといって家の中を探しました。そうしたらフクベッコが転がっていました。あらいやだお爺さんこんなところにフクベッコ置いて、これちょうどいいからこれにいれよう。」
鼠のくれたフクベッコ(12)
時間: 37秒
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「たくさん作った南蛮味噌を一生懸命中に詰めました。そして大事に戸棚にしまって置きました。お爺さんは町から帰って来る途中もう少しで家に着くので、そうだ家に着く前にここでフクベッコに入ってまた体を休めよう。そしてフクベッコ探してみたらないので困った、いつも着ている服ではないのでいつも懐に入れているフクベッコがないのです。とても慌てて家に駆け込むなり一生懸命あちこち探しましたいくら探してもフクベッコがないのです。」
鼠のくれたフクベッコ(13)
時間: 40秒
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「その様子を見ていたお婆さんは、なんだいお爺さんそんなにキョロキョロして何を探しているのですか。この辺にフクベッコなかったかい。フクベッコ、これじゃないですか。私お爺さんの好きな南蛮味噌作ってこの中に入れておきましたから、今夜にでも舐めてください。なに、南蛮味噌入れた渡してみろ。お爺さんは慌てて後ろの川に行くとその南蛮味噌ガバガバガバ洗い流しました。中はどうなってしまっただろうと心配して横にしてまたその中に入ってみました。」

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