奥会津只見の昔話 ざっと昔あったど(21/30)

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鼠のくれたフクベッコ(14)
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「入ったら驚いた今まではまったく違い、中は薄暗くその挙句に上のほうからポタンポタンとしずくは落ちてくる。いつも入っていくとねずみが迎えにくるのに誰も出てきません。おいねずみ、ねずみたち、俺だよ、俺来たよと声をかけながら奥に入っていくと中から、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と念仏唱える声がしました。」
鼠のくれたフクベッコ(15)
時間: 31秒
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「おいどうしたねずみ。どうしたもこうしたもないそろそろ寝ようかと思っていたら壁がドタドタドタドタ入ってきて、その後大水流れてきてからみんな流されてしまって私だけ残ったのです。それでみんなのことを供養するように念仏を唱えているところですといって年を取ったねずみ一匹念仏唱えていました。いっちょおしまい栄えました。」
武士と化け猫のむかし(1)
時間: 32秒
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「ざっと昔あったど、昔若い侍が諸国漫遊して歩いていました。この峠越えて向こうの村に泊まろうと思って峠にさしかかりました。この峠は思ったより長く峠下りるころには暗くなって、困ったこの辺に村などないと思い峠を下りていったら」

武士と化け猫のむかし(2)
時間: 33秒
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「峠のふもとに一つ灯りがポツンと見えました。ああ、あそこに家があるからそこに行って泊めてもらおうと思いそこまで行って、ようやく着いてトントンと叩いて、こんばんわ、暗くなって先に進めなくなりました村まで行こうと思ったのですが、今夜一晩泊めていただけないですかと侍はそういいました。そうしたら中からきれいな娘がでてきました。」
武士と化け猫のむかし(3)
時間: 34秒
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「どうぞこんなところでよければ泊まってください。娘は魚たくさん焼いて一人でいました。そこのそばに小さな沼がありました。私は先の村まで行かなくてはと困っていたところでした、私は用事があり村まで行かなくてはいけません。ここに焼いてある魚をみていてもらえますかと侍に頼み、その娘は先の村に行きました。」
武士と化け猫のむかし(4)
時間: 34秒
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「それから行ったきり十一時になってもその娘は戻ってきません。不思議だなと思っているとなんだか身震いがして侍は魔物に化かされているのかと思いました。誰もこないし娘も戻ってきません。」

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