奥会津只見の昔話 ざっと昔あったど(22/30)

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武士と化け猫のむかし(5)
時間: 37秒
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「そうして十二時が過ぎて強い風がゴワゴワゴワゴワ吹いてきたり、生温い風と生臭い風が吹いてきたと思ったらそこまで飛ばすような風も吹いてきて、そうしたら侍はとても眠くなってきて起きていられないぐらい眠くなってきて、これはただごとではないここで寝てしまっては俺も危ないと思って」
武士と化け猫のむかし(6)
時間: 37秒
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「気の強い侍なので太ももに爪をたてて我慢して寝ないようにしました。そして何事もなく夜は明けたついに娘は帰ってこなかったので先に村のほうまで歩いていきました。こんなとこにいてはしょうがないとそのまま先に村にいってみたら村の庄屋の前でみんなワーワーワーと村中の人が集まって泣いていました。」
武士と化け猫のむかし(7)
時間: 37秒
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「こんな朝方に何があって泣いているのですかと侍は聞いてみると、この部落では祭りの前の晩に屋根に白羽の矢がささると、その家では誰か子供とか娘をちんじゅう様に捧げなくてはならない。捧げないとその年は大嵐の日が続いたり、雨の日が続いたりと作物がなにもとれなくなってしまうだからしょうがないのです。」

武士と化け猫のむかし(8)
時間: 36秒
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「白羽の矢がささった家では毎日外の箱に娘や米をいれてあげているのです。今年は明日が祭りですが庄屋の屋根に白羽の矢がたちました。あれがたつと庄屋の一人娘をちんじゅう様に捧げなくてはならないそれで悲しくてみんな泣いているのです。侍は考えました。」
武士と化け猫のむかし(9)
時間: 33秒
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「ちんじゅう様はみんなを守るための神様だそんなことあるわけがない。俺をその娘の代わりに箱に入れて明日捧げてください。俺が入って様子を見てきますこれは何者か見てきて魔物ならば退治してきますといって箱に入れてもらって、明日の夜ちんじゅう様に捧げてくださいと侍は箱の中に入りました。」
武士と化け猫のむかし(10)
時間: 36秒
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「いつ出てくるか、いつ出てくるか、緊張して待っているとやはり十二時過ぎたころにまたゴワゴワと風が吹く音がして、何者かが近づいてきました。そしてその箱をバリバリと手で引っかいてぶち割るような音がした。なにかこれは来たと思い刀に手をかけて待っていました。」

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