武士と化け猫のむかし(5) |
時間:
37秒
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「そうして十二時が過ぎて強い風がゴワゴワゴワゴワ吹いてきたり、生温い風と生臭い風が吹いてきたと思ったらそこまで飛ばすような風も吹いてきて、そうしたら侍はとても眠くなってきて起きていられないぐらい眠くなってきて、これはただごとではないここで寝てしまっては俺も危ないと思って」 |
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武士と化け猫のむかし(6) |
時間:
37秒
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「気の強い侍なので太ももに爪をたてて我慢して寝ないようにしました。そして何事もなく夜は明けたついに娘は帰ってこなかったので先に村のほうまで歩いていきました。こんなとこにいてはしょうがないとそのまま先に村にいってみたら村の庄屋の前でみんなワーワーワーと村中の人が集まって泣いていました。」 |
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武士と化け猫のむかし(7) |
時間:
37秒
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「こんな朝方に何があって泣いているのですかと侍は聞いてみると、この部落では祭りの前の晩に屋根に白羽の矢がささると、その家では誰か子供とか娘をちんじゅう様に捧げなくてはならない。捧げないとその年は大嵐の日が続いたり、雨の日が続いたりと作物がなにもとれなくなってしまうだからしょうがないのです。」 |
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