あさかわまちが生んだ偉人-055/093page
手がけてやるぞ。)
と、仕事場をもったことのうれしさを人一倍かみしめて張り切るのでした。
その頃、日本は、飛行機などを作る仕事が非常に進歩し、さかんになりはじめた時代でした。だから、稔の製作所にも飛行機に使う部品の注文がさっそくきたのです。
その注文は、飛行機のつばさの中にある燃料(ガソリン)を入れておくタンクのコックを作ることでした。このコックから、ガソリンをエンジンに送るのですから、ガソリンがもれないように精密に作らなければなりません。ガソリンがもれたりしたら、ばく発してしまうのですから、それこそ大変なことになります。
稔は、この仕事をなんとか成功させようと日夜ひとりでがんばりました。
(このコックから、ガソリンがもれないように
工場建設の地鎮祭