すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -101/203page
豊助はふたたび立ちあがりました。八田宗吉(はった そうきち)と古川伊喜右衛門(ふるかわ いきえもん)もお金を集めてきて、おたがいにはげまし合いました。
自然のカに負けないものを作るために計画のやり直しをする豊助、長い間、用水路を管理して水の流れ方や地形にくわしい宗吉、人夫(にんぷ)のわりふりや資材、道具集めに走りまわる伊喜右衛門、―豊助のほかの奉行(ぶぎょう)たちもそれぞれの分担(ぶんたん)した仕事に情熱をもやしました。
また冬が来て、雪が野山をつつみました。年が明けると、豊助は雪どけ水が心
用水路完成図(猪苗代湖〜若松)