北会津村誌 -017/534pag
ると、盆地底の3分の2ほども、この扇状地による堆積ともみられるほどである。
しかし、扇状地地形の最もよく現れ、北会津村全域に拡がる扇状地は、やや峡谷を下った岩崎山の弁天出付近を扇頂とするもので、麻生新田、麻生、東麻生、下米塚、東に川を越えて南四合辺を結ぶ、半径6キロぐらいが最も標式的な扇状地をなしている。この末端付近から湧水がはじまり、さらにその外緑4.5キロほどに湧水地帯が横たわっている。
その下部には円礫層、砂利層が横たわっていて、特に旧鶴沼川、現在の大川の旧河道と思われる扇頂を要とし