北会津村誌 -059/534pag

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    34 1959 9.25

9.26

7月12日豪雨東山120.0粍、8月12,3日豪雨南倉沢238,4粍、9月25,6日の台風による雨量はさらに大出、田島で243.5粍、当地にて第2位記録。被害は比較的軽微であった。  
    36 1961 9.27

9.28

宮川大洪水、郡山自衛隊、北会津村救援に来る。  

   9、雨 量 と 洪 水

 1、盆地気候のあらまし 気候は生活の条件としては、むしろ地形より、も大きい。しかし地域をせまくとると近い距離では、あまり変化も甚しくないから、むしろ地形による環境の差異の方が、生活に強くでてくる。

 会津盆地は、奥羽山脈が日本島の脊梁をなしているので、明らかに裏日本式、西会津山地の大半は越後山脈に属して、冬に雪の多い、むしろ北陸型の気候といってよい。

 しかし北会津村は盆地のほぼ中央部にある完全な平地で、降雪の初日平均は11月22、3日、終日は翌年の4月7、8日となっているそうであるが、根雪といって、積った雪が春までもつのは、平年なら12月半ば過ぎから、翌年の、おそくも3月上旬までのことが多い。昔より雪は少なくなったという人があるが、これは特に3月末になっても、道路のわきにも、うず高い雪がみられる、稀な雪の多い年のことを記憶しているためではなかろうかと思われる。会津若松市材木町にある気象庁の若松測候所などでは、そこでの最深積雪年平均をみると172センチとなっており、会津高田町が約180センチ、会津坂下町が151セソチ、喜多方市160センチとあり、平年は雪が多いといっても、150センチを越えることは珍らしい。しかし盆地周辺の山地地方になると全く様相を異にして、田島で235センチ、猪苗代で214センチも決して少なくないが、只見町にはいる


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