北会津村誌 -134/534page
た。この大川筋の用水に対して濁川よりは下郷堰を揚げ、宮川よりは三堰 を揚げて、扇状地末端の湧水と共に、北会津村の用水としている。
ニ、大川堰の開さくと用水配分
この馬越よりの用水堰は昭 和六年十一月岩崎堰・本郷堰 宇津呂堰三堰の合同で始めら れ、第一期工事は六千万円で 翌昭和七年起工、つづいて第 二期工事にわたって行なわれ た。 この工事は馬越にダムをつくり、こちらは大川堰として最大七・一 一t/s、最小六、二七七t/sの水を水門にひきこむ。これに対して、向い 側の旧門田地区へひく門堰へは最大四・六一t/s、最小三・五一t/sを分 けることになっている。この用水堀は丘をくりぬいて、山麓の河岸段丘の上にあげ、中途窪 堰四ヵ所に〇・四一五t/sを分水しながら、延々六、五四七メートルを