北会津村誌 -135/534page
ひき、本郷発電所に三・〇三t/sを使用させるが、その殆どを回収して、四堰へ配分するため円形分水施設に導入 してくる。ここの到着水量は六、六九五t/sである。
大川用水堰の円形分水装置、中央に噴きあげて、4水路に平均に分けるこの円形分水器は、下部に堰水を導入して上昇させ、円形を周り、その間、何個というように桝の大きさを定 めて四方に分けるもので、旧式の木のわくで行なう桝分けよりは、巧妙、正確な、珍しい進歩した施設である。 桝数は下流の耕地面積により、岩崎堰下が最も多く、四八七・五ヘクタールに対して三、六〇八t/s、約一四〇個 に当る。その西に接して麻生堰が一一一ヘクタールに対して、〇・九四四t/s、本郷堰は一、〇五六t/sを分水する