北会津村誌 -273/534page
五ツ五分一厘三毛四払四味、年々増減あり。外三斗五升六合川闕之引。
年貢
一、金九十二両一分銀十匁三粉、米二百七十八石九斗七升二合、内大豆三十一石三斗、荏二石五升共に年々増減あり。
小役
一、綿役金二両と銀七粉六厘一毛、糠藁金二両二分と銀一匁九粉一厘六毛、足前銭二十五貫七百五十二文、役漆木五十九本、此漆五合九勺納、不足の年は金子を以納、御役蝋一貫二百三十九匁、漆の実無之付金子を以納る。大買蝋八百二十六匁右同断、此をり銀三匁六粉一厘、小買蝋四百七十目右同断、此下銀二匁五厘四毛。
一、梨、粟、胡桃。
一、鎌鍛冶二人有。
一、大低此村の営、筵、縄、薦、草鞋を売、或軽井沢銀山・蒲生銅山往来の駄賃を取、共に金二十八両程年により増減あり。
堂社
一、大神宮 三所明神、八幡宮、天神、地蔵、観音、塔跡。
寺
一、真言宗松命山蓮華寺 真言宗宝寿院、真言宗覚蔵院。
原
一、出雲河原 村の南一町二十七間にあり、方一町七間、やしないの草を取に便よし。
一、西河原 村の西六十間にあり、東西三町一間、南北一町五十三間、草を刈に便よし。
一、げない河原 村の東北一町八間にあり、永禄年中(一五五八〜一五六九)此処にげない住居す、依之河原の名とす。南北二町十四間、東西一町二十七間、くさを刈に便よし。