北会津村誌 -314/534page

　　　　寺
一、真言宗石沢山宝蔵院。
　　　　原
一、関下河原　村の東北三町十九間に有、南北四十間、東西五間、草を刈に便よし。
一、やくぶん河原　村の北四町十八間に有、東西六十間、南北二十五間、草を刈に便よし。
一、塚の渡河原　村の北五町六十一間にあり、南北二十五間、東西八間、草を刈に便よし。
一、ごんげん河原　村の西南一町三十三間に有、南北十間、東西五間、ごんげん河原と云謂を不知。
一、だい河原　村の東に有、南北六十問、東西二十間。
右原に薬草有、兎絲子、茜根、車前草、香需、活蓑、天門冬、忍冬。
一、村の西南一町十七間島の中に狐穴あり、年により子を産。
一、代二百四十文を出し、沼山村、大野村山に入て薪を伐る。
　貞享二年書上げ
　　　会津郡石原村
一、若松より田舎道九里。
一、鎮守　大神宮田村山へ引宮に被仰付候、祭礼九月九日、宮下より社家来祭、当所の者社参而遊ぶ。
一、薬師堂　横三間行四間、四月八日当日参詣而遊ぶ、少々他郷より参詣す。社堂之間数に屋作不仕由申伝、別当同村宝蔵院。
一、菩提所　真言宗石沢山宝蔵院、高二石四斗九升五合、御年貢寄進。
一、漆役　木数六十五本分有、蝋漆上納而不足之年貢代金上納。
一、村の東に葭野二ケ所有、此御役銀壱匁二粉宛年々上納す。
一、大野村へ代四古文宛年々出、葉柴、かくまを取。