北会津村誌 -370/534page
三〇、大島村および大島新田村
1、麻島神社由来 麻島神社という神社名は麻生と大島をあわせて麻島という名ができ、それをもって冠した 明治初年の町村制施行が産んだものである。もともとは古麻生、西麻生の鎮守である諏訪神に、大島の鎮守の八 幡神社を合祀したもので、この新しい神社名ができている。その古くか らの来由はわからない。麻生という部落が変遷、統合を経ているように 神社にもそのような経過を生じるに至っている。
国幣中社伊佐須美神社宮司正七位松平健雄篆額
会津麻島字西麻生大島宮腰に鎮座す諏方大神祭神の武御名方命永仁二年八月二十
七日葦名直盛信濃より勧請正八幡大神所祭応神天皇社伝に寛正の頃大島若狭守頼
盛石清水より奉斎古く大郷大島荘有荘司官衛に有て往昔大祠境広く木蕃蔚社殿宏
壮社領田数町四時祭厳に神官数名奉仕せしに天正の兵乱料田を没収遠近信仰多く
維新前公営明治三十五年龝暴風社殿優木の為忙破損せしを「氏子尊崇厚く三十六
年旧に復し悉皆再建村内益々敬神有志心一に尊社の故由を僊台石に彫刻萬世に
伝舞と恰う好大日本帝国大勝利軍神感高く人善び此の碑永く家々豊に幸福多か
里
明治三十八年旧八月二十七日生日足日吉時
学正 坂内須賀美謹誌
麻 島 神 碑