北会津村誌 -373/534page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

両堂の不動堂
両堂の不動堂

からたくさん集って奉納した。庭にはみせもの、からくり、かけ店など がたち、おひち、お日市にふさわしく、近郷の人々が集った市日を兼ね た大祭礼になっていた。
 この不動堂の来由は「座像古仏なり」とあるだけでよくわからない。 文化六年の風土記には「不動長一尺八寸」とある。現在二体並んで祭っ てあるが、正面のは御丈五九センチで、文化六年の風土記にみえるもの かと思うが、古仏なりといったものは焼失して、後に変ったものか、新 しく塗り直してあるので、時代考証は容易でない。側に塗り直さない御丈六六センチのやや正面本尊より大き目のものがある。
 しかしこの信仰はおひちの盛んであったことで も厚かったことがわかるし、現在も本堂、こもり 堂の劔、手まりなどの多いこと、規模の大きいこ とでもわかる。

両堂の不動堂
両堂の御不動様


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県北会津村誌編纂委員会に帰属します。
福島県北会津村誌編纂委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。