北会津村誌 -392/534page

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下荒井の地縁関係と講の形態
        (越智智子原図)
下荒井の地縁関係と講の形態(越智智子原図)

たところもあり、むしろそれよりも、第一には急 に不幸などのできた場合の、隣近所の相互援助の 必要性があって、これに似た組制度が、慣行的に できていた所が多い。これを、無理に全国一律に 一一〜一二戸と区切ったために、むしろ割りかえ を強いられて、組制度に混乱を来たしたものさえ あった。

 この組を神指村辺で地組と呼んでいたのがある が、北会津村辺では多くは「じゅう」といった。 それにどういう漢字を当てるのか、どんな漢字か らでた呼び名かはわからない。若い衆などともい うから、東衆・西衆などと、地縁的集団を呼びな らした言葉であろうと思うが、住と書き、中を当 てたものもある。三組以上にもなると番号で組に したものも多い。

 市町村制からみた自治体の最下部組織は市町村 長、同議員を公選する政治的な町村であるが、実 際は、地縁的にまとまった村があって、これを古


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