北会津村誌 -407/534page
そば搗き(臼と杵、もんぺばき、はんてん
ふたはば手ぬぐい)(41.12.27)この餅を婚礼 の晩に嫁に搗か せてみたり、神 に供える餅をけ がすまいとして 口に白紙をくわ えて搗いたり、 また一升餅を食 べるなどといっ て、餅の大食競 争をやったりす る風もある。神 ごとの日、講ごとなどにも、米を持寄って、餅をついて、神にも供え、自分たちも分けて食べるところに、やは り神に通じる偉力を認めていたものと思う。
搗く日にはあまり変化はないが、古くは千本杵などが用いられていたらしい。稀に千本杵などを保存している 家などもある。近年都市では電気で搗く方法などもできて、餅搗きという、目出たいような杵の音も、遠のき始 めてさえいる。
餅には菱餅のように形を変えるものもあれば、上にぬるもの、雑煮餅のようなものもあるし、搗く時大豆、栗