北会津村誌 -416/534page
っぽんやが普通で、これには名称がなく、曲屋といっても、奥会津地方のような大規模のものではないが、うま やちゅうもんとでもいったら よいような曲屋形式がぽつぽ つある。もう一つ、肝煎など の古い建物に、裏ちゅうもん ともいうべき、裏に凸部のあ る曲屋が残っている。
うらちゅうもんのある旧家の間取り(石原・遠藤一嘉宅.戦前の改築前)
屋根はもやとか破風が両端 に、又は片方についていない のが多い。しかし煙出しを、 主にやぐら破風ともいって、 たいてい母屋の、炉の上の方 につけている。特に切妻など の櫓形の破風をつけているの が多い。また寄せ棟、あづま やの南斜面の中央などに、特 に煙出しをつけているものな どもある。