北会津村誌 -417/534page
宮袋のくらざしきと屋敷構え(鶴沼川の水害防禦の土 堤、石垣、寄せ棟、やぐら破風の煙出し―現在トタン ぶき、くらざしき、土蔵、前庭園、さえん、果樹園)ちゅうもん造りの屋根の曲折部をだきといっているが、雪国では屋根の損傷率が多いから、一般の屋造りには 用いないし、新に改装する場合は、畜舎や作業小屋を別棟として独立させ、いっぽんやにしようとする傾向があ る。
旧肝煎宅、郷頭宅などは、役宅を兼ねているので、乗りこみという、籠などを玄関に横付け出来るように、家 格を誇示するような屋造りが残っている。戸や壁板を張るなどして改装されているが、中荒井村旧郷頭小森宅な どには立派な乗込みがあり、下荒井の肝煎宅などにも残っている。明治以後の建築には、このような家格による