北会津村誌 -418/534page
制限がなくなったから立派な玄関などを設けているのも目立つようになった。
土蔵・小屋などは別棟で、多くは切り妻であるが、特に土蔵を母屋につけて、奥座敷から、さらに奥々の座敷 というように、座敷にとり入れてあるのがある。これをくらざしきと呼んでいるが、恐らく、裕福になった家な どで、家財を火災などから護るために考案された建物と思うが、会津地方には特に目立ってみえる。
もう一つ、これは屋敷造りとも関係が深いが、古くからの洪 水常習地としての、石垣を高くして、屋敷をもりあげるなり、 土堤を築いたり、床を高くして防災に当てている建築が、特に 鶴沼川の氾濫原の新田などにはみえる。
3、母屋の間取りと住い方の変化 間取りの基本としては、