北会津村誌 -431/534page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

宮袋の温床およびいちごのビニール栽培風景(42.3.27)
宮袋の温床およびいちごのビニール栽培風景(42.3.27)

中荒井のトマト移植苗床(42.3.29)
中荒井のトマト移植苗床(42.3.29)

 この温床栽培技術は、雪 国にも拘らず、ビニールな どの普及によって一段と高 度化されている。宮袋方面 では、砂質壌土の適性と共 に、水田に於ける早出しい ちごなどを、ビニールをか けて行なっている。

 このさらに高度なものは ガラス張りした温室栽培で あるが、真渡村、その他に は幾棟もの温室がみられ、 ここでは蔬菜はやがで花卉 栽培にまでなっている。

 鈴淵の葡萄栽培は既に明治末から昭和初期まで最高調を維持して、葡萄園の鈴淵の名さえ産んだことがある。 近年は下米塚を中心とする大川べりの砂利地帯の開墾地に梨、りんご、葡萄などの栽培が普及している。土質と 若松への出荷距離によることが大きいと思われる。

 この蔬菜栽培の必至の要件は速効肥料であるが、このためには専ら人糞尿の腐熟したものを用いた。そして自


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県北会津村誌編纂委員会に帰属します。
福島県北会津村誌編纂委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。