北会津村誌 -435/534page
反などといわれている。
田植などは古くから一人一 日一反、田の草とりも大体一 反、稲刈になると五畝歩が、 一人前のわっぱか、これは割 りはかの意である。はかが一 人の労働量のようにいわれ、 田植や稲刈りなどで、幾株か を自分で受持つのを、割りは かなどともいっている。仕事 に能率をあげている人のこと を「はかがいく」などともい いならしている。
現在は既に姿を消した仕事 であるが、昔は米搗きという、男の一人前の仕事振りを評価するのに、よく用いられていたのがある。一人二斗 ばりとか、三斗ばり、これを一臼とか、一俵などともいっていたようである。
これは労働とはいい得ないが、昔は村中にぼんもち石などという、若者の力だめしをする大石が二、三横たえ られていた。(東麻生の項に写真あり)これは、米俵を何歳頃一人前としてかつげるようになるかと同じように