北会津村誌 -450/534page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

金屋の正月のお日待祈禱(42.3.10)
金屋の正月のお日待祈禱(42.3.10)

待ちなそうである。三月十五日が春の若宮八幡のお日待で、くさもちびち であったというが、旧暦が新暦にかわってから日があわなくなり、新で一 ヵ月後れて行なったりしているそうである。暦の変化による混乱が、この ような祈願祭を失わせる一因であるのを知った。

 百万遍・大般若・春神楽なども行なっている村があり、春の来たことを 告げるようである。

 このように節日の意味を含んでいるものを拾ってみると、年中行事自身 が、節日の行事の意味を含み、その殆ど総べてに、神仏に感謝をこめ、豊 年予祝健 康祝福村 人の幸多 かれと祈 る気持が満ちていたようである。

2月8日の神様お通りのもみどうしたて(鈴木真言撮影)
2月8日の神様お通りのもみどうしたて
    (鈴木真言撮影)

  二、年とりと正月の行事

 一年の仕事が無事終ろうとする頃、四季の明 確な会津地方で、特に盆地の中央にある北会津 村では、田圃に立って、四周の山の頂上より色


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県北会津村誌編纂委員会に帰属します。
福島県北会津村誌編纂委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。