北会津村誌 -467/534page
めないが、大正の年とみえ る。ふくさんとかいう婆さ んが持ち歩いたというが両 堂には明治末年まで歩いた 婆さんがあり、その家に行 っても肩をたたいてもらっ たことがあるという。その しんめいと、小松のものは ちがうようであるが、よく わからない。
しんめいさま信仰の詳細 をここに述べることは容易 でないが、石原の古いもの は高さ二〇センチくらい、 新しいものはやや大きく三〇センチくらい、男女両体の顔を刻んだ棒は八角で、これに「明治二十九年旧十月十 五日、斎主社掌、行年二十二才」と書いてあるところをみると、誰れかの冥福を祈るために新につくられたもの かとも思われる。新潟から移ってきた人が持っていたし、何か裏日本からでもはいってきたようにも思わせる。 清水に関係するとて、北会津村に多い白山神社も、おしらさま信仰と無関係ではないようにみえるし、福島県の