北会津村誌 -484/534page
二、毬 歌
1、子守歌「ねんねろねんころ」 子守歌にゆられてねむる子供だちは、今どのくらいあるであろうかと考え ることがあるが、地方のよい子守歌は流行歌手にとりあげられて、子供の生活から離れたではないであろうか。も う生活が変って意味のわからなくなっているのも多い。記録として、 北会津村で歌われたいくつかを採録しておこうと思う。まりつきも殆 ど見られなくなったが、両堂の不動堂には、大きな糸まりが奉納され ていて郷愁をそそる。立派な民芸品である。この技芸・色調などを今 さらのように見返した。
ねんねろねんねろねんねろや
ねんねろねやくくちだれやおせだ
しんまちゃたろうめこがおせいた
ねんねろこやまのしろいっこ(犬)
いっぴきほえれば皆ほえる
○
ほらねろねんねろほらねろや
ねんねろねんころだんだかや
ねんねの息子はどこへ行った