北会津村誌 -501/534page

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    かた雪小雪、油屋の勘太郎
    かんた、かんた、かんた
などの歌もついていたことがある。

 5、おはじきとへいほう おはじき石といつて小粒の石を拾ってきて床板の上にまき、石の間を小指で、石に ふれないように線をひいては、指ではじいて、当れば自分の所有になり、多く石を取った方が勝ちとなる。これ はやがてガラスのおはじき専用のものになってきた。

 張り石とは、その大きなものをお互に打ちつけて割れない方が勝つのであるが、おはじき石がガラス玉になっ てから、張り石も、ガラスの大きな玉に変ってきた。これを大地の上でやる場合もあり、陣とりなどという遊び もあった。

 へいほうは、手中におさまるくらいの小袋をつくり、中へ小豆など入れてぬいごめ、これを幾つもつくって、 両手で交互にほろき上げ、回数を続み、数多くおとさない者が勝ちということになる。共に女の子の主な遊びで きれいな端布れなどで、いくつもつくっては、投げ上げて遊んだ。へいほうつきともいっていた。

 これに似て竹べらを何本もつくり、いっせいに裏返して、それがまちがうと、敗けるというたけらという遊び もあった。ひとへら、ふたへらと、調子をつけて、いっせいに数えては遊んでいた。

 6、あやとりその他 あやとりは主に女の子の遊びであったが、輪にした糸を両手指を使って、いろいろな図 形にしたものを、相手がまた両手でとりついで、図形を複雑に面白くくんでゆくもので、競争意識はあまりなく やっていたようである。

 この他鬼ごっこ、かくれんぼ、なわとびなどは現在も行なわれているし、こま廻し、かるた、羽子板つき、たこ


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