北会津村誌 -505/534page

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で獅子舞大会を催した際、秘曲牝獅子隠しを上演した。これが現在につながる小松獅子舞である。

 2、踊りの種類 道中をねり歩く時は通り囃子の曲を奏して、先頭には村役員が弓をもってつき、獅子の先頭 は太夫獅子、二番目牝獅子、三番目牡獅子で、笛は管長一尺三寸の六孔笛、これが普通四人、それに締太鼓二人 乃至四人つく。

 踊りの種類は、三匹で踊るものには庭入り、大桐、山おろし、柴探し、女獅子かくし、揆舞、袖舞などがあり 一匹獅子舞には太夫獅子の弊舞、太夫舞、女獅子の棒舞、女獅子舞、牡獅子の弓潜り、牡獅子舞などが残ってい る。幣舞小僧もついていた。

 会津の彼岸獅子は彼岸の街頭踊を行なうためか、古くから伝えた舞の順序を追うことが少ない。三匹獅子舞に は他地方にも広くみられるように、牝獅子一匹に対する牡獅子二匹のとりあい、三角関係の情緒が流れているこ とが特色で、粟生沢などは、全曲を通じてこれが流れているといってもよい。

 小松でも、柴探しが、山にかくれた牝獅子を探す所作であり、女獅子かくしがその最高の踊りとみられる。

 獅子舞には屋敷ほめ、門ほめなどの、ほめ言葉を含めた歌がたくさんあるが、この小松では次のようなものが 歌われている。
          ○
    この町は竪に十五里、横七里
    人りは良くみて、出には迷うな
          ○
    詣りきて、ここのお庭を眺むれば


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