北会津村誌 -508/534page

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十念、前回向、会津三十三番観音の御詠歌、開経偈、舎利礼文、摂益文、念仏一会、総回向文、十念、四方堅、 後回向、四弘誓願、三札送仏偈などが順次行じられる。

 それが終ると鉦を先導にして、回向師、笛吹き、踊子が舎利礼を唱えながら、円陣をつくってゆく。太鼓打ち は並んで一定の場所につき、無量経の回向があって踊りとなる。

 最も特色とするのは念仏太鼓の打ち方で、念仏太鼓を三脚にのせ、白毛のほっすのついたばちで、踊りながら 打つことである。打ち手は七、 八名以上も大勢並ぶことがあ る。打ち方は十三通りあり、三 三九度、四拍二度、大揃二十三 ばち、柳ばち、宝昌上振一つ、 車四つ、車袖二つ、千鳥十ばち、 千鳥袖二つ、都美二つ、小揃十 二ばち、結び六つ、山越綾六つ とからなっている。

会津大念仏踊の念仏太鼓の打ち方
会津大念仏踊の念仏太鼓の打ち方

 踊り手は多く年をとった女だ ちであるが、長衣裳に、手拭を かむり、盆踊りのように、輪を つくっているが、移動しないで

会津大念仏踊
会津大念仏踊


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