わたしたちのふるさと 金山町-081/104page

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そのねがいはゆるされ、1821年秋から工事が始められました。工事の方法は、のみ、金づち、つるはし、すき、くわ、もっこぐらいを使うしかありません。これで1300年メートルもほろうというのですから、いったい何年かかるかわかりません。なたね油のあかりで、少しほっては、じしゃくで方向をたしかめ、少しほっては方向をたしかめるというやりかたでした。
当時の道具
当時の道具
(4)工事の苦労
工事が始まってまもなくの1821年11月末、沼沢火山の活動による大地しんがおこりました。この地しんで、近くの家は120けんもつぶれました。せっかくほり始めた洞門も、この大地しんのためにこわされてしまいました。1823年、ようやく工事が再開され、村人は、2年の工事のおくれをとりもどすために、一生けんめいにほりつづけました。

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