わたしたちのふるさと 金山町-080/104page
せきができて100年ぐらいたった1820年におそった大水害で、せっかくつくった木冷ぜきは、どうにも直せないほどにこわれてしまいました。三つの村の人々は、どうしてよいかわかりませんでした。
(3)洞門(トンネル)をつくろう
せきがこわれては、米をつくることができません。しかし、年貢はきちんとおさめなくてはならないのです。
「今までの木冷ぜきではだめだ。どんな大雨がふってもこわれないせきにしなくては。」
村人は、いろいろと考え、洞門をつくって水を引こうということになりました。しかし、これは、せきつくりとはくらべものにならないくらいにむずかしい工事です。そんなお金や技術はあるのでしょうか。しかし、トンネルをほる以外に方法はないと考えた村人は、若松の役所にねがいを出しました。
当時の工事の様子