わたしたちのふるさと 金山町-083/104page
(5)洞門(トンネル)のその後
洞門ができ、新しい田が次々に開かれていきました。
その後たびたび洞門はくずれましたが、人々は力を合わせて直してきました。せきの底にたまったどろを上げるしごとは、毎年しなければならないたいせつなしごとです。
1926年には、このせきの水を使って水力発電所がつくられました。このあたりでははじめて電灯の光がともったのです。木冷ぜきの水は、田の用水だけでなく、やさいを洗ったり、せんたくをしたり、雪をとかす水や防火用水に使われるなど、人々のくらしに役立ってきました。
しかし、木冷ぜきが完成して160年以上たった今では、洞門のいたみがはげしくなったため、何年もかかって、1994年に約4億円のお金をかけた新しいトンネルが完成しました。
新しいトンネルの出口