平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-001/045page

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小学校編
1 日々の実践に生きる自校プランの作成
1 学力検査の分析をもとに、めざす子どもの姿、具体的実践事項の作成
(1) 教科プランの作成
平成10年度2月に実施した学力診断テスト(NRT)国語・算数の結果を領域毎に分析し、児童の学力の実態を把握した。さらに、児童の学習の様子や教科に対する関心・意欲・態度、各教科の目標を考慮して、各学年毎に「めざす子どもの姿」を明確にした。そして、学年毎に毎日の授業の中でできる「具体策・実践事項」を視点として掲げ、全体会で話し合い、プランの共通理解を図った。〈資料1〉

(資料1) 平成11年度 国語科基礎学力向上プランと反省
1年 2年 3年 4年
学力テストの結果分析 理解 ・「でも」などの使い方ができていない。 ・要点はとらえられるが、人物の気持ちの読み取りが正確でない  
・場面の読み取りはできているが登場人物の気持ちが読みとれない。自分で考えてまとめる問題に慣れていない。    
表現 ・文を続けて文章を作る問題ができていない。作文の力が少し不足しているように思われる。 ・順序を整理して書くことができていない。 ・特に、中心を考え筋の通る文を書くことが落ち込んでいる。無答も多いので、時聞がなかったことも考えられる。読点の役割についての理解が大変低かった
  ・書く材料を選択する問題への無答か多かった。  
言語 ・助詞の使い方がよく理解できず「が」「の」「は」などの使い分けができない。 ・漢字の読み書き、漢字の筆順、片仮名の使い方を正しくできない子が多い。 ・修飾語と被修飾語の理解が不十分である。名詞、動詞等の分類ができていない。
・言葉の意味を取り違えて、選択肢に引っかかっている。 ・「主語」「述語」の理解、助詞「は」の使い方の理解が良くできていない。 ・漢字の書き取りは、個人差が大きい。
・縦から書く湊字の筆順があやふやである。   ・片仮名の書き取りが驚くほどできなかった。
めざす児童の姿 ・話す人を見て聞く。 ・話す人を見て、よく聞く。 ・大事なことを落とさないで正しく聞き、要点が分かるように話す。 ・大事なことを落とさないで正しく聞き、要点が分かるように話す。
・みんなに分かるように大きな声で話す。 ・順序を考えて、分かりやすく話す。 ・いろいろな読み物を読み、楽しさを味わう。 ・いろいろな読み物を読み、楽しさを味わう。
・読み物を楽しんで読む。 ・読み物を進んで読む。
具体策・実践事項 ◎聞き方のきまりについて意識付けを図る。 ◎聞き方のきまりについて意域付けを図る。 ◎聞き方のきまりを提示する。 ◎聞き方のきまりを提示する。
・授業や諸活動などで、話す機会を与えるよう配慮する。 ・授業や諸活動などで、話す機会を与えるよう配慮する。 ・毎日の日記指導により、書くことへの興味を高める。 ・毎日の日記指導により、書くことへの興味を高める。
・読み聞かせや読書の時間を確保する。 ・読み聞かせや読書の時間を確保する。 ・学級文庫を充実させ、読書の機会を増やす。 ・学級文庫を充実させ、読書の機会を増やす。
・見たこと、したことを絵や作文などで自分なりに表現させる。 ・見たこと、したことを絵や作文などで自分の気持ちをこめて表現させる。 ・学校生活の中で、話す機会を与えるように配慮する。 ・学校生活の中で、話す機会を与えるように配慮する。
反省 ●最後まで聞けない事が見られた ○積極果敢に一人一人に話す機会を与えた結果、話せるようになってきつつある感じはするものの、話すことを苦にする児童も ●話を聞く態度ができていないので、大事なことを落としてしまう。 ○よく聞くことができた。
○聞こうとする気持ちが見られるようになってきた。     ●授業の中で話す機会を増やすよう努めているが、なかなか時間


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