平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-003/045page

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(3) レディネステストを生かした指導計画
各単元の指導にあたっては、前もってレディネステストを実施し、結果分析から実態を把握しておくようにした。レディネス問題は、主に教科書指導書資料編を活用したが、調べたい内容に応じて自作問題を準備した。

〈資料3〉レディネステストの結果
18.そろばん
レディネステスト
[1]
(1)
位取り1000
1 (2)
□倍1000
(3)
百を5つと一を2つ502
[2]位の名まえ十万の位
(1)
一万の位
(2)
千の位
(3)
十の位
(4)
[3]
(1)
4+3=5+□
(2)
7+8=10+□
1  
2   × × × × ×
3   × × × ×
4   × × × × × × ×
5  
6   × × × ×
7  
8   × ×
9  

資料3のように整理してみると、既習事項が定着していない児童、学級全体として定着のよくない内容、次単元の学習内容について理解できていると思われる児童が明確となる。レディネステストの結果分析から、単元の指導計画を工夫していった。

〈資料4〉2年「かけ算(1)」の指導計画
小単元 時間 学習内容 本時の基礎・基本 評価計画
関考表知
(1)かけ算   1 ・乗法の素地 ・全体の数量を「単位とする大きさ」の「いくつぷん」で表すことがわかる。 ○○○
    1
本時
・乗法の意味 ・基準量のいくつ分で総数を求められることが分かる。 ○○
  5 1 ・乗法の意味 ・乗法の場面を式に表すことができる。    ○○

〔指導計画の工夫〕
○レディネステストの結果、かけ算九九の一部はできるものの、かけ算の意味についてはほとんど知らない児童が多いことがわかった。そこで、子ども自らが「何がいくつ分」という見方をするようにし、そのように表すことの必要感やよさを感じさせる場面を設定するために、生活科のお祭りを関連づけて、だんごやたこやきやあめ作りを計画した。
○2時目には、今後、かけ算のよさに気づき、意欲的に九九を覚えられるように、数えたしでは総数を求めにくい数を扱っている。
○かけ算の学習は、今後約40時間続くが、2年生の日頃の学習の様子から、マンネリ化しないように、ゲーム化したり、学級を解体して3別進型のTTを取り入れて、乗法九九を楽しく学ぶ工夫をした。


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