平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-006/045page
(2) 単元プランの作成
( 1) 意義
一人一人の児童の基礎学力向上を図るために、単元について具体的に実態を把握し、単元全体の基礎基本と定着のための手だてを明らかにした単元プランを作成し、各単位時間が連続性のある授業となるようにした。
( 2) 児童の実態把握の方法
・日頃の学習の様子の見取り ・自己評価 ・レディネステスト ・NRTテスト ・本単元に関するアンケート
( 3) 単元プラン作り
ア 「本単元の基礎学力」と「定着のための方策」の作成本単元の基礎学力とそれらが定着するための方策を明らかにし、各単位時間に何をどのような方法で定着させていくかを明確にした。
イ 単元プランの実際〈国語科「心のつながりをいたいいたい虫」第5学年〉
本単元の基礎学力 定着のための方策 A 文章の叙述に即して、細かい点にまで注意しながら内容を正確に読みとること。 (1)これまでに学習した方法をもとに、適切な学習方法を選択したり、工夫したりさせる。 ・一つ一つの言葉に注意しながら叙述に即して正確に読み取る。 (2)追求の視点を焦点化するために、課題は簡潔で具体的なものにする。 ・要点とそれを支える細部との関係を考えながら読む。 B 人物の気持ちや場面の情景の叙述や描写を味わいながら読むこと。 (3)言葉や文に着目し、内容を正しく読み取らせるために、視写やスケッチ、サイドラインを引くなどの活動を授業の中に位置づける。 ・内容や表現の良さを感じ取り、鑑賞しながら読む。
ウ 指導計画の実際
時 ○主な学習活動・内容 ○読み取らせたい内容 ○着目すべき主な言葉や表現 ◇定着のための主な方策 観点別評価との関連・反省 □「本単元の基礎学力」との関わり ○具体的内容 関意態 理解 表現 言語 ○手紙のやり取りの場面での「先生」と「ぼく」の心情や気持ちを読み取ること。 ○「先生」を心配する「ぼく」の様子 ○バットを持って先生を守る ◇ (2)(3)(4)(5)(7) ○ ◎ ○ ○ ○手紙をもらって喜んでいる「先生」の様子 ○すぐに返事をくれる先生がどうしたんだろう ○「先生」や「ぼく」の気気持ちや様子が分かる部分にサイドラインを引き、書き込みを行う。 ○「ぼく」の心情の変化 ○毎日気にしていた 7 □ABD ○病院から手紙がとどいた
( 4) 単元プラン作成の成果と課題
・単元全体の指導プランの作成により、指導内容を精選することができ、各時間に指導する内容が明確になり、連続性のある授業が展開できた。
・実践した結果から改善を加え、よりよいものにしていく。