平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-007/045page

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2 一人一人の基礎学力の向上を図る授業づくり
1 一人一人の実態把握を学習計画へ位置付ける

(1) 基礎学力定着のための方策を明確にするための流れ

実態把握
児童は日々変容している。教科プランに位置付けられている実態は、日頃の観察、ワークテスト、学力テストから前年度に捉えたものであるから、これが、本単元での実態とは限らない面もある。そのため、日頃の観察、教師間の情報交換、事前テスト意識調査などから、児童の変容を捉え、本単元での実態を明らかにした。

課題の明確化
教科プランでは、総括的な課題が述べられているので、本単元での課題を明らかにしていく必要がある。そこで、上記の実態をふまえ、教科、単元の特質を考慮して、本単元での課題を明らかにした。

実践の視点の明確化
実態、課題から、教科プランに位置付けられている授業の視点を検討し、本単元での指導法を検討した。その際、教科プランに位置付けられていない視点が出てきた時は、付け加えるようにした。

単元プランの見直し
授業の視点に基づいて単元プランの見直しを行った。単元プランは、単元の指導計画である。単元全体に渡っての基礎学力向上のための方策が位置付けられている。児童が抱える様々な課題、個人差などに即した指導をするためには、指導計画(単元プラン)の見直しは重要であると考える。

手だての検討
上記および教科プランの具体的実践内容を踏まえ、より具体的な手だてを検討した。その際、例えば、ワークシートを使用する場合も、数枚に分けたり、能力別ワークシートを検討したりと、児童の個人差に応じた指導ができるよう配慮した。
また、それらに応じて具体的な支援も位置付けていった。
(上記の流れの具体例は、資料1参照)


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