平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-009/045page
(2) 基礎学力定着のための方策の位置付け
本校では、指導案の中に、「本単元における指導法の改善と工夫」という項目を起こしている。「指導法の改善と工夫」は、本校の研究主題でもあるわけだが、教材観、児童観、指導観を含め、授業構築のための様々な検討((1)及び資料1参照)の上に立って、本単元での指導法の改善と工夫について述べ基礎学力の定着を図るための視点を明確にしていこうとするものである。
また、指導過程には、「学力向上に関わる手だて」の項目を起こし、本時での具体的な手だてを位置付けている。このことによって、「どこで、どのように、どのような」手だてを講じていくかが明確になった。
(具体例は、資料2参照)
<資料2…学年・単元は資料1と同様>
実態把握と課題 実践の視点 単元プラン → (それぞれについては、資料1参照)
【「本単元における指導法の改善上工夫」への位置付け(抜粋)】
(略)また、音読することによって、自分達と作品の子ども達を重ね合わせながら、作品世界に溶け込み、声を出す楽しさや喜びを十分に味わうとともに、音読を手がかりに場面ごとの様子や登場人物の気持ちを読み取ることができると考える。
さらに、動作化や吹き出し、手紙を書く、心に残ったことを絵に描き発表するなど多様な表現方法を取り入れたり、一斉読み、役割読み、音読発表会など様々な音読のしかたを効果的に位置付けたりすることによって、表現する力も伸び、理解も深まると考える。その際、人物に同化し、音読する楽しさが味わえるような板書事項や教室環境を工夫するとともに、言語事項を確認したり、音読の時間が十分確保できるようにするためのワークシートの活用を図っていきたい。
【「指導過程」への位置付け(抜粋)】
学習活動・内容 ○支援 ◎評価 ●学力向上に関わる手だて 2.本時の学習場面を音読する。 ○声の大小や間を自分で考えられる児童には、音読記号をつけるよう助言する。 ●個に応じた支援を行う。 ●音読記号を活用する。 3.くじらぐもと子ども達のやりとりの様子を読み取る。 ●音読を効果的に取り入れる。 (1)会話の様子 ○ 「よしきた。」の言葉に着目させ、(以下略) ・会話文の確認 ○ 「〜も」の使い方が理解できるように、ワークシートで押さえる。 ●ワークシートを活用する。 ・「〜も」の使い方 ○位置関係を明らかにすることによって、長音の必然性にっいてとらえさせ ●口の開け方を図示する。
【算数科も同様に位置付ける】
5年 単位量あたりの大きさ(抜粋)
○支援 ◎評価 ・役割 ●学力向上に関わる手だて T2 ●導入の工夫 ○身近な事から題意がとらえられるように、学級の記録表を掲示する。 ●身近な事からの問題の活用 ○こみ具合の学習で習った一方をそろえる方法を思い出させる。 ●ワークシートの活用