平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-017/045page

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(3) ノートの活用(事例2)
1時間ごとの学習過程が分かるノートの取り方として,見開き形式とした。最初は自分の考えを書けず,黒板を写すだけの児童も多く見られた。しかし,同じ形式でのノートの取り方を続けることにより,問題解決学習の仕方が身につき,自力解決に意欲的に取り組み,友達の意見にも耳を傾けるなどの効果が表れてきている。
また,以前に学習したことをノートを活用し振り返ることにより,既習事項を生かした学習が進められるようになってきている。さらに,ノートの活用を継続化することにより,「わたしの参考書」という意味をもつようになってきている。

《ノートの例》
ノートの例

・課題は青で囲む。
・自力解決は各自の方法で図や表などで書く。
・まとめは赤で囲む。
・練習問題をする。
(4) 定着の時間の確保(事例2)
各学年とも,1時間のなかで学習したことが身につくようにまとめの段階を重視し,練習問題や類題,発展問題などを準備し,個に応じた練習ができるように努めた。上位児童にも対応できるように「○○ができたら,○○へ」と主体的学習が進められるようにした。また,単元全体を見通してどの段階で練習の時間を多く確保するか考え,単元プランに位置付けたり,1単位時間の見通しの段階を簡潔にしたりなど行い,定着の時間の確保に努めた。
《学習過程の例》
4 求める方法を発表する。 一斉 ・コース別の考えを発表させ,どの方法も比の性質を利用していることに気づかせる。(T1)
・コース別に発表する。    
5 本時のまとめをする。   ・  の部分は,自分の言葉でまとめさせる。(T1)
6 練習問題を解く。 個別 ・下位の児童には,本時の課題をどのような方法で解決したか想起させ,個別指導する。(T1,T2)
7 次時の学習内容を知る。 一斉 ・問題解決できた児童には,学習感想を書かせる。(T1)

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