平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-031/045page

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3 一人一人の基礎学力の向上を図る授業づくり
1 数学―習熟度別での基礎の定着を図った授業
(1)はじめに
本校では基礎学力向上のために授業の中で習熟度別に分けたT・Tの研究・実践を行ってきた。主にT1が一斉授業を進め、T2がミニ授業を展開して、時には理解の遅い生徒の思考の援助をしたり、理解の速い生徒には発展的な指導を行い、数学的な考え方の向上を図った。
(2)授業の実際
○単元名「関数と比例」
○学力向上の手立て
(基礎・基本の定着のための手立て)
・生徒が本時の学習内容を理解しながら授業に参加できるように、導入で本時の目標を提示してから授業を行い、授業中に意図的に目標を振り返り、それに近づくようにした。
・自分自身の能力に応じて、わかっているところまでフィードバックできるようにミニ授業を展開した。
(個に応じた支援のあり方)
・一人一人のつまずきに答えられるように、机間指導を工夫した。
・問題作りをとおして一人一人の考えの良さを引き出させた。
(表現力を高めるための手立てのあり方)
・発問により、生徒に考えさせる場面を多く設定した。
・生徒の発表を多くし、自分自身のことばで筋道を立てて説明できるように工夫した。

○指導過程
段階 学習活動・内容 形態 時間 教師の支援 ●評価
        T1 T2
導入 1 関数についての基本的事項の確認をする。 一斉 10 口頭で1問1答形式で答えさせる。 発表のしかた等の指導にあたる。
2 ブラックボックスの使い方を知る 一斉   ブラックポックスについて説明をする。 ブラックボックスを実際に使ってみせる。
・どのような機能を表しているのか考える。     ・自動販売機 グループに分かれて活動し、発表することを伝える。
      ・比例  
      ・反比例  
      ●ブラックポックスの機能を説明することができるか。(発表)
3 本時の学習内容を知る。 一斉   yはxの開数の確認をする。 板書して確認しやすいようにする。
関数をつくろう        
展開 4 課題学習(グループ)   20 生徒にコースを選択させる。
自分に合ったコースを選択する。 個別   比例の対応する数を見つけられれば問題づくりコースを選択させる。
☆1教室2分割型      
問題作りコース       
問題づくりA     4〜6人のグループをつくらせ、プラックポックスを使った関数の問題を考えさせる。 ホワイトボードを用いて比例の復習をさせる
比例       理解できた生徒は、問題作成のグループに参加させる。
反比例        
y=x+1     ●対応する2つの数を理解し問題を作ることができるか。(観察)
y=x2 等の関係を考えさせる。     ●友達の作った問題の、xとyの関係を説明することができるか。(観察)
基礎確認コース        
ミニ授業についての再確認        
問題づくりB        
比例・反比例の関係を考えさせる。        


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