平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-037/045page

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5 国語 〜「書く」『話す」活動を通して表現力を高める工夫〜
(1)授業の実際
研究主題【主体的に学び、自分で表現できる生徒の育成】
研究副主題『生徒一人ひとりの「よさ」を生かす、授業及び生徒活動の工夫と改善』(1年次)
     『生徒一人ひとりの「思い」を汲み取り、表出させ、磨く授業・活動の展開』(2年次)
     『「思い」を高め合う授業の展開』(3年次)

○単元名 【表現2】体験を振り返って―思いを伝える (1年)

○指導計画
・教材文を通読し、学習目標を確認し、学習の手順を明確にする。 1時間
・体験を書き出し、題材を探す。 1時間
・全体の構成を考えて、文章を書く。 2時間
・原稿(書き言葉)を話し言葉に直し、スピーチする。 2時間(本時1/2)

○指導の構想
中学生になって初めての本格的な作文教材である。小学校時代から作文を書く機会はたくさんあったが、書くことが苦手であるとか、面倒だという生徒も多いのも事実である。そこで、最近の出来事、体験の中から心に残っていること、心を動かされたことを書かせることで、生徒たちが持っている書くことへの苦手意識を払拭させたい。
また、中学校に入学して最初のスピーチ活動である。スピーチは日常生活の中での気の合った友達とのおしゃべりとは違うことを理解させ、はっきり聞き手を意識したスピーチを行えるようにさせたい。スピーチをすることで「話す力」や「書く力」を高めると同時に「伝える」ということの大事さを深く認識させたい。さらに、3年間の導入の教材であることを考えて指導していきたい。
中学校生活に慣れたこの時期、自分の日常生活を振り返って、自分の考え方や感じ方の変化や成長にも気づくような学習を展開したい。

○本時の目標
・書き言葉と話し言葉の違いを理解することができる。
・スピーチ原稿を作成することができる。

○視点との関連
視点1 「思い」を汲み取り、表出させる工夫体験したことを題材とすることで、体験から感じたことや考えたことを伝えたいという思いを大切にする学習課題の工夫。
視点2 「思い」を高め合わせる工夫伝えたいことを文章にすることで、「思い」を明確にするとともに伝えたいことは何か、そのためには何が大切なのか考えさせる学習活動の工夫。


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