平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-038/045page
○学習過程
段階 学習活動・内容 形態 時間 活動援助上の手立て □評価 導入 1. 前時までの学習内容を振り返り、本時の課題を把握する。 一斉 5分 ・本時の学習に生かすために、前時までの学習内容を振り返らせる。 書き言葉と話し言葉の違いを理解し、スピーチ原稿を作成する。 ・既習の学習内容(言葉の窓―話し言葉と書き言葉)を確認させる。 課題《原稿(書き言葉)をスピーチ(話し言葉)用に直す》を把握することができたか。 (観察) 展開 2. 書き言葉と話し言葉の違いを理解する。 35分 (1) 例文で確認する。 (15) (2) まちがいやすい言葉を発表する。 個別 ・取り組みやすくするため、日常生活の中でよく使われている例文を提示する。 (3) 注意点をまとめる。 ・自分の体験から、まちがって困った例・失政した例等を発表させる。(視点2) ・「です」「ます」にする。 ・聞き手の立場からの意見を大切にして、スピーチに生かせるようにしたい。 ・耳で聞いてわかりにくい言葉を使わない。 "・発表させた例から,具体的な注意点をまとめさせ。また、生徒から発表されなかった点については具体例を挙げ、補足説明を加える。" ・同音語 書き言葉と話し言葉の違いを理解することができたか。(挙手・観察) ・類音後 ・友達どうしの言葉 等 3. スピーチ原稿を作成する。 グループ (20) ・スピーチ原稿を作成する際の手順を明確にする。 (1) 原稿を読む。 ・グループになり、他の人の原稿を読ませる。 (2) 原稿をチェックする。 ・チェックする際、チェックした人がわかるように違う色を使うよう指示する。 (3) チェック項目を検討する。 ・チェックされた原稿に目を通し、疑問な点を相談・検討させる。(視点2) (4) 原稿を作成する。 個別 ・チェックされた言葉に注意させるとともに、聞き手の立場を考えて原稿を作成させる。 スピーチ原稿を作成することができたか。(観察) 終末 4. スピーチの練習をする。 個別 10分 ・スピーチをする際の知友移転を教科書で確認させる。 5. 次時の予告を聞く。 "・発表したい生徒がいれぱ,積極的に発表させ、他の生徒への参考と意欲付けとなるよう配慮する。" 次時の予告を囲<. ・次時の学習内容(スピーチをする)を予告し、各自練習をしておくように指示する。
○授業風景
○発表風景
○学力向上の手立て
(基礎・基本の定着のための手立て)
・学習の方法(手順)を、カード等を用いて確認できるようにする。
(個に応じた支援のあり方)
・学習の効果を高める学習形態(一斉、グループ、個人)を工夫する。
・原稿用紙の工夫と個に応じた机間指導をする。
(表現力を高めるための手立てのあり方)
・表現上の基礎・基本となる事項(文法)を注意点として的確にとらえさせる。
・実態に応じ、取り組みやすい題材を設定をする。
(2)成果と課題
・「文化祭」を題材として取り上げた生徒が多く、意欲的に取り組むことができた。また、共通の話題であり、他の人の考えや表現の仕方の工夫を理解することができた。
・日頃使っている原稿用紙に工夫を加えたものを使ったことで、書くことへの抵抗がやや薄れた。同時に、グループ学習の際、添削しやすく互いの意見交換もスムーズに進めることができた。
・学習効果を高めたり、ねらいに応じた学習形態を工夫することができなかった。
・文法上の注意点を段階的に指導する工夫の必要性を感じた。3年間を見通しての文法指導が今後の課題である。