第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-017/285page
5歳児の保育所在籍率の
推移を昭和45年度以降にお
いてみると,県北,県中,
いわきの各地域にあっては,
在籍率がほぼ横ばいの状況
にあり,相双,会津の各地
域にあっては,在籍率が下
降の傾向を示している。
また,県南地域にあって
は,昭和48年度を境として
在籍率が下降し,南会津地
域にあっては,在籍率が上
昇の傾向を示している。
昭和50年度における保育
所在籍率は,南会津地域が
最も高く60.0%で,次が会
津,いわきの各地域でそれぞれ40.3%,
33.5%となっている。
その他の県北,県中,県南,相双の各地
域における在籍率は,15.5%から19.0%の
範囲内に集中している(図2−1−5)。
これを5歳児の地域別幼稚園就園率との
関連でみると,幼稚園就園率の高い地域ほ
ど保育所の在籍率は低く,また,幼稚園就
園率の低い地域ほど保育所の在籍率は高く
なっている(図2−1−4,図2−1−5)。
図2−1−4 5歳児の地域別就園率の推移
注:1.「総務課推計」(昭51)による。
2.就園率=(就園幼児数)÷(幼児数)×100
図2−1−5 5歳児の保育所在籍率の推移
注:1.「義務教育課調査」(昭46〜昭51)による。
2.在籍率=(小学校1年の保育所在籍経験児童数)
÷(小学校1年の児童数)×100
保育所における保育内容は「保育所保育
指針」(厚生省児童家庭局)に定められてい
るが,それは幼稚園の指導内容と類似しており(表
2−1−1),保育所のみを設置している町村におい
ては,保育所が幼児の教育的機能をも果たしている
と想定される((4)幼稚園の設置状況)。
表2−1−1 幼稚園指導内容と保育所
保育内容の比較(昭50)
幼稚園指導内容 保育所保育内容 1 健 康 1 健 康 2 社 会 2 社 会 3 自 然 3 言 語 4 言 語 4 自 然 5 音楽リズム 5 音 楽 6 絵画製作 6 造 形 注:「幼稚園教育要領」及び「保育所保育指針」による。
こうした実態から,文部省が「我が国の教育水準」
(昭50)で指摘しているように,本県においても幼稚