第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-018/285page
園と保育所とは「相互補完的な役割」を果たしていると想定できる。
従って,今後は,保育所の就学前教育に果たす機能を重視し,幼稚園と保育所との有機的な関
連を図る方向での基本方針を早急に確立するよう国に対し要望する必要があろう。
(4) 幼稚園の設置
幼稚園の設置状況を園数と学級数
からみると,国・公立の園数は昭和51
年度において昭和41年度の3倍とな
り198園となっているが,私立の園
数は昭和51年度において昭和41年度
の1.1倍で139園となっている。
また,昭和51年度における1園
当たりの学級数をみると,国・公立幼稚園は2学級,私立幼稚園は5学級となっている(表2−
1−2)。
表2−1−2 幼稚園の園数と学級数(単位:園,学級)
区分 園 数 学 級 数 年度 国立 公立 私立 国立 公立 私立 41 − 67 125 − 178 414 50 1 190 136 2 411 611 51 1 197 139 2 428 644 注:1.「学校統計要覧」(昭41,昭45,昭51)による。
2.分園は1園とする。
一方,昭和51年度における幼稚園の全国平均設置状況をみると,国立1園,公立105園・私
立162園となっており,本県においては,公立の園数が上回り,私立の園数が下回っている(「我
が国の教育水準」(昭50),表2−1−2)。
幼稚園の地域別設置状況を昭和41年度から昭和51年度までの地域別「幼稚園総学級数に対する
国・公立幼稚園学級数の割合」の推移からみると,昭和41年度においては,各地域とも私立幼稚
園の学級数が国・公立幼稚園の学級数より多くなっている。
その後,各地域において公立幼稚園の設置が進み,会津地域を除く各地域においては,「幼稚園
総学級数に対する国・公立幼稚園学級数の割合」が逐年上昇しており,特に,県南,相双,県北,
南会津の各地域では,昭和51年度においてその割合が50%以上に達している。
会津地域においても,公
立幼稚園は昭和41年度16
園,昭和51年度22園とそ
の設置が進められたが(「学
校統計要覧」(昭41,昭51)),
「幼稚園絶学級数に対する
国・公立幼稚園学級数の割
合」が低い状況でほぼ横ば
いとなっている(図2−1
−6)。昭和50年度における
公立幼稚園未設置市町村は
9。市町村中27市町村となっ
ており,その状況をみると
私立幼稚園及び公立保育所
が設置されている市町村は,
図2−1−6 地域別「幼稚園総学級数に対する国・公立幼稚園
学級数の割合」の推移
注:1.「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。
2.割合=(地域の国・公立幼稚園学級数)÷(地域の幼稚園総学級数)
×100