第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-022/285page
ており,国・公立幼稚園の本務教員は
著しい増加となっている(表2−1−8)。
幼稚園本務教員一人当たりの園児
数は,昭和41年度が国・公立幼稚園
30.1人,私立幼稚園22.2人であった
が,その後,国・公立幼稚園では年
々減少し,私立幼稚圏では年々増加
し,昭和50年度には共に25.3人,昭
和51年度には国・公立幼稚園25.0人,
私立幼稚園25.2人となっている(図
2−1−8)。
図2−1−8 本務教員一人当たりの園児数
注:「総務課調査」(昭41〜昭51)による。
このことから,本務教員一人当た
りの園児数について,昭和51年度と
昭和41年度を比較すると,国・公立
幼稚園については5.1人減少し,改
善の跡がうかがえる。しかし,私立
幼稚園における本務教員一人当たり
の園児数は3人の増加となっている。
本務教員の性別状況を昭和51年度
でみると,国・公立幼稚園では男子
教員2人,女子教員539人となって
おり,女子教員の占める割合が99.6
%となっている。一方,私立幼稚園
では男子教員84人,女子教員785人
で女子教員の占める割合が90.3%と
なっている。
私立幼稚園の男子教員の70人中65人は園長もしくは副園長であり,大部分は管理部門にたずさ
わっている。
また,本務教員の職名別状況を昭和49年度においてみると教諭が最も多く,国・公立幼稚園で
は417人,私立幼稚園では574人となっており,この割合を示したのが図2−1−9である。
なお,国・公立幼稚園には専任園長が全くいないが,これは国・公立小学校の校長が園長を兼
務している結果である(学校統計要覧(昭49))。
従って,今後は,本務教員一人当たりの園児数の現状維持に努めながら,教育機会の拡充を図る
ため,国・公立幼稚園の専任園長及び本務教員を確保し,教育活動をより充実させる必要があろう。
図2−1−9 職名別本務教員の割合
注:1.「教育調査報告書」(昭49)による。
2.割合=(職名別人数)÷(本務教員総数)×100
(2) 年齢構成
公・私立幼稚園の本務教員年齢構成を昭和49年度においてみると,24歳以下の教員の占める割
合は公立で38.1%,私立で48.5%である(図2−1−10)。