第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-027/285page
全国平均の場合にも,本県同様
各年度ともに,木造が多く,鉄筋
及び鉄骨は少なく,最も少ないの
が,鉄骨である。木造面積は,昭
和50年度まで毎年減少し,鉄筋及
び鉄骨面積は,毎年増加している。
幼稚園園舎の構造別保有率の推
移をみると,図2−1−16のとお
り,木造の保有率は,低くなり,
鉄筋及び鉄骨の保有率は,高くな
っている。
図2−1−16 公立幼稚園園舎の構造別保有率
注:1.「公立学校建物の実態調査報告」(昭46〜昭51)による。
2.保有率=(構造別面積)÷(保有面積)×100
全国平均も,本県と同様の推移
をみせているが,全国平均と比較
すると,本県の木造保有率は,各
年度ともに極めて高い。
また,全国平均の場合,鉄筋と
鉄骨を加えた保有率は,昭和50年
度以降,50%を超えるが,本県の
場合は,50%に満たず,幼稚園園
舎の耐震・耐火構造化は,かなり
遅れている。
幼稚園園舎の新増改築事業実施
状況を構造別にみると,表2−1
−12のとおり,各年度ともに,鉄
骨構造による業事量が最も多い。
鉄筋構造による事業量は,昭和48
年度以降,毎年減少し,木造構造
による事業は,昭和50年度まで全くないが,昭和51年度には,総事業量の4.4%とわずかながら実
施されている。
幼稚園園舎新増改築事業量の構造別比率をみると,図2−1−17のとおり,鉄骨の比率が極め
て高く,鉄骨と鉄筋を加えた比率は,昭和50年度まで100%,昭和51年度には95.6%となり,こ
の5年間における新増改築事業は,昭和51年度に実施した一部幼稚園園舎を除き,すべて耐震・
耐火構造である。
屋内運動場を含む幼稚園園舎の必要面積は,幼児数を基礎に算定するため,保有面積に増減が
なくとも,幼児数の増減により異なるものである。
本県における幼稚園のなかで,必要面積を充足している幼稚園の現有率をみると,図2−1−
18のとおり,ほぼ横ばい状態で推移するが,各年度ともに,50%に満たず,不足面積を現有する
表2−1−12 公立幼稚園園舎の新増改築事業に係る構造別実施状況(単位:園,m2)
年度/区分 幼稚園数 構 造 鉄筋(R) 鉄骨(S) 木造(W) 計 47 4 − 1,576 − 1,576 48 7 1,227 1,848 − 3,075 49 10 1,021 2,263 − 3,284 50 8 575 3,038 − 3,613 51 6 288 1,498 82 1,868 注:「公立学校建物の実態調査報告」(昭47〜昭51)による。