第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-032/285page

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 2) 指導計画

  昭和51年度の幼稚園の指導計画作成状況をみる

 と,調査対象幼稚園のすべてが,県教育庁編の年

 間指導計画例を参考として作成している(「総務課

 調査」(昭51))。

  月案は,96.4%,週案は96.4%,日案は92.9%

 の園で作成されており,一応計画的指導が展開さ

 れていると想定される(表2−1−16)。

  一方,幼稚園教育計画等をみると,教育目標を指導計画に具現化する手続きに工夫が足りず

 教育目標と指導計画との密接な関連が図られていない園も見受けられるが,これは,幼児の心

 身等の発達についての実態は握の仕方が未熟で,幼児の実態に応じた指導計画が立案しにくい

 面があるためと考えられる(「総務課調査」(昭和51)。

 従って,今後は,指導計画についての教員研修を一層推進する必要があろう。

 表2−1−16 指導計画作成状況(単位:%)

項目/状況 作成 未作成
年間計画 100 0
月計画 96.4 3.6
週計画 96.4 3.6
日  案 92.9 7.1

 注:1.「総務課調査」(昭51)による。

   2.割合=(該当園数)−(調査全園数)×100

 3)  指導内容

  指導内容について,幼稚園の指導計画でみると,幼稚園の6領域の内容と,小学校低学年の

 各教科の内容が似ているところがら領域の内容と教科の内容を同一視する傾向がみられる。

   また,幼児の心身の発達等を的確には握することがむずかしい。このことが幼児の興味や欲

 求に応じた経験や活動を選ぶことを困難にさせている(「総務課調査」(昭51))。

 従って,今後は,園児の発達段階に応じ6領域について正しく理解していくとともに,幼児

 の興味,欲求の実態は握に努める必要があろう。

(3) 指導方法

  幼稚園の指導方法については,幼稚園教育要領の基本方針で次のように述べている。

 イ.幼児の心身の発達の実情をよく理解し,その個人差に応じて適切な指導を行うこと。

 ロ.幼児の生活経験に即し,その興味や欲求を生かして総合的な指導を行うようにすること。

 ハ.地域の実態に即し,かつ,幼稚園の生活環境を整備して適切な指導を行うこと。

  各項目について,指導訪問や研究会の状況から考察してみると,次のようなことが指摘できる。

 イ.について

 日常の一般的な指導はグループにまとめたり,一斉保育をしたりなど,集団を単位とした面に重

 点を置く傾向が強い。そのため幼児が自分のやりたいことを一人で存分に活動する機会が少ない。

 また,「みずから選ぶ活動」を「自由遊び」と混同して,教師の指導を要しない時間と考える誤り

 がみられる。

  従って,「みずから選ぶ活動」とは何かについて,指導者は正しく理解し,個人差に応じて適切,

 な指導を進めていくことが必要であろう。

 ロ.について

  幼児の経験や日常の生活は,幼児の心身の発達が未熟で未分化であるから,極めて具体的・総

 合的である。従って,総合的な指導を行うことが重要となるが総合的な指導ということの意味が

 正しく受け止められておらず,実践にも多くの問題が残されている。


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