第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-042/285page
数についての割合がほぼ同じ状況を示している(図2−2−6)。
このことから,県北,南会津,相双の各地域においては,学校規模の程度の違いがあっても,
学校規模が太くなる傾向にあり,県南,会津の各地域においては,学校規模が小さくなる傾向に
あると想定される。
従って,今後は,学校の適正規模(学校教育法施行規則17条)化について検討する必要があろ
う。
その際,特に「公立小・中学校の統合について」(昭48,文部省初等中等教育局長,文部省管
理局長通達)に示されている「小規模校としての教育上の利点,児童の心身に与える影響,児童
の安全,地域住民の理解と協力等について慎重に配慮すること」が重要である。
(6) へき地指定地域の学校配置
へき地指定地域の1級から5級までの本校数の推移をみると,昭和41年度から昭和47年度まで
においては,各級ともほぼ一定の推移を示している。
また,「へき地教育振興法施行規則の一部改正」 (昭47)により昭和48年度に4級,5級を除
き,一時学校数が増加したが,昭和48年度以降昭和51年度までにおいても各級の本校数は一定推移
の傾向を示している。
次に,へき地指定地域の1級から5級までの分校数の推移を昭和41年度から昭和51年度までに
おいてみると, 「へき地教育振興法施行規則の一部改正」 (昭47)による昭和48年度における分
校数の増加を除き,1級にあっては減少傾向にあり,2級にあっては昭和48年度以降において減
少傾向を示している。
また,3級,4級,5級にあってはほぼ一定の推移を示している(図2−2−7)。
これより,3級,4級,
5級においては,教育条件
の整備のために分校を本校
へ吸収することが困難な状
況にあると想定される。
従って,今後は,過疎現
象が一層深刻化することが
想定されるへき地指定地域
(1級から5級)の教育諸
条件の整備については,特
に配慮する必要があろう。
図2−2−7 へき地指定地域(1級から5級)の本校数及び分校数の推移
注:1.「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。
2.5級における本校数は0である。
(7) 編制方式別学級構成比
編制方式別学級の状況を
昭和42年度から昭和51年度
までの編制方式別学級構成
比の推移からみると,単式学級の構成比は逐年低下してきたが,昭和50年度以降においてその低
下傾向億鈍化の状況を示し,昭和51年度に86.52%となっている。