第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-043/285page
一方,複式学級の構成比は
昭和42年度から昭和49年度ま
で上昇傾向にあったが,その
後,低下の傾向を示し,昭和
51年度に5.14%となっている。
また,特殊学級の構成比は
逐年上昇し,昭和51年度に
8.34%となっている(図2−
2−8)。
従って,今後は,県全体の
教育水準を向上させるために
複式学級の解消に極力努める
とともに,特殊学級の適正な
設置について検討する必要が
あろう。
図2−2−8 編制方式別学級構成比の推移
注:1.「学校統計要覧」(昭42〜昭51)による。
2.構成比=(編制方式別学級数)÷(総学級数)×100
2.施策の基本方向
(1) 児童数
小学校の対象児童数を予測すると,児童数は昭和53年度に減少から増加に転じ,それ以後,緩
慢に増加し続け,昭和60年度には194,977人となり,昭和47年度当時の小学校対象児童数(「学校
統計要覧」(昭47)より198,323人)まで回復するものと想定される(福島県長期総合計画におけ
る人口フレームに基づき,総務課において推計する(昭51)。)。
以上の想定に基づき,教育諸条件の整備を更に推進し,教育水準の向上を図る。
(2) 地域別児童数
地域別児童数の現状から,県北,県中,相双,いわきの各地域は,近い将来も含めて児童数の
増加する地域と想定され,一方,県南,会津,南会津の各地域は,当分の間児童数が減少する地
域と想定される。従って,教育諸条件について,児童数の増加する地域に対する整備方策と児童
数の減少が当分の間続く地域に対する整備方策を確立し,各地域の教育諸条件の整備を図る。
(3) へき地の児童数
へき地児童数の現状から,児童数の減少が一層進行することが想定されるので,県の施策と併せ,
へき地における教育諸条件の整備については最大の努力を払い,へき地の教育水準の維持向上に極
力努める。
(4) 学校配置
県北,県中,相双,いわきの各地域においては,児童数の増加による学級増が見込まれるので,
学校の新増設も含め,適正規模(学校教育法施行規則17条)の学校配置を図る。また,県南,会津,
南会津の各地域においては,現状の本校数を維持できるものと想定される(表2−2−5,表2
−2−6)。