第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-075/285page
年度には16.05%,昭和51年度には,
15.46%となって,わずかながら低下傾
向を示している(表2−3−4)。
次に,昭和41年度から昭和51年度ま
での10年間に減少した学校数(分校も
1校とみる。)及び学級数の昭和41年度
のそれに占める割合を比較して地域別
にみると,県南,南会津の各地域にあ
っては,減少学校数についての割合が
減少学級数についての割合より高くな
っている。
これに反し,県中,会津,相双,い
わきの各地域にあっては,減少学校数
についての割合が減少学級数について
の割合より低くなっている。
また,県北地域にあっては,減少学
校数と減少学級数についての割合がほ
ぼ同じ状況を示している(図2−3−
6)。
このことから,県南,南会津の各地
域においては,学校規模の程度の違い
があっても,学校規模が大きくなる傾向にあり,県中,会津,相双,いわきの各地域においては
学校規模が小さくなる傾向にあると想定される。
従って,今後は,学校の適正規模(学校教育法施行規則17条)化について検討する必要が
あろう。
その際特に,「公立小・中学校の統合について」(昭48,文部省初等中等教育局長,文部省管理局
長通達)の通達に示されている「小規模校としての教育上の利点,生徒の心身に与える影響,生
徒の安全,地域住民の理解と協力等について慎重に配慮すること」が重要である。
図2−3−6 昭和41年度から昭和51年度までに
減少した学校数及び学級数の昭和41
年度のそれに占める割合
注:1.「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。
2.減少学校数についての割合={(昭41の学校数)
−(昭51の学校数)}÷(昭41の学校数)×100
3.減少学級数についての割合={(昭41の学級数)
−(昭51の学級数)}÷(昭41の学級数)×100
4.校数及び学級数は,国,公,私立の合計である。
5.分校は1校とみて,校数に加える。
(6) へき地指定地域の学校配置
へき地指定地域の1級から5級までの本校数の推移をみると,昭和41年度から昭和47年度まで
においては,1級,2級及び4級がほぼ一定で,3級の本校数の推移は,年を追って減少し昭和
45年度に0となっている。
また,「へき地教育振興法施行規則の一部改正」(昭47)により昭和48年度に4級,5級を除
き,一時増加したが,昭和48年度以降昭和51年度までにおいて,1級の本校数は減少傾向を示し,
2級及び3級の本校数は一定推移を示している。
4級にあっては,昭和48年度以降,本校数が0である(図2−3−7)。
へき地指定地域(1級から5級)の分校数の状況を昭和51年度においてみると,3級1校,4