第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-080/285page
A地域の3人となっており,その割合は図2−
3−14の通りである。
この昭和51年度の割合を昭和45年度の公立中
学校地域別配置状況と比較すると,B地域は大
幅な減少を示し,C地域及びA地域は増加して
いる。
また,特A地域については昭和45年度の未配置
に対し,昭和51年度は4.6%の配置率となっている。
このことから,公立中学校教員一人当たりの
生徒数は減少傾向にあり,一方,1学級当たり
の教員数は増加傾向を示している。
また,新採用教員の地域別配置については改
善の方向にあるといえる。
従って,今後は,本県公立中学校の教育条件
整備の一環として,教育水準の向上をめざした教
員配置を推進する必要があろう。
また,新採用教員については,将来において
も地域間の均衡配置に努める必要があろう。
図2−3−13 公立中学校離職教員数及び新採用教員数
注:1.「義務教育課調査」(昭45〜昭51)による。
2.教員数は養護教員等も含む。
図2−3−14 新採用教員の地域別配置状況
注:1.「義務教育課調査」(昭45,昭51)による。
2.「地域区分」については図2−2−14に
よる。
3.新採用教員は一般教員のみ。
(2) 養護教員及び事務職員の配置
養護教員及び事務職員の配置基準は次のとお
りになっている(昭和51年度公立中学校)。
養護教員 1) 10学級以上の学校に配置
2) 学級数,へき地学校数,無医村等
を勘案して配置
事務職員 1) 8学級以上の学校に設置
2) 学校数,へき地学校数,要保護生
徒数等を勘案して配置
昭和51年度における中学校の養護教諭,養護
助教諭数は国立中学校1人,公立中学校157人
合計158人である(公立中学校条例定数は156
人)。
養護教員数の推移を昭和41年度から昭和51年度までにおいてみると,昭和48年度までは緩慢な
上昇を示し,昭和49年度以降は急激に上昇している。
これは,「第2節小学校教育第2項教職員組織」で述べた通りの要因によるものと想定される。
なお,私立中学校には全く養護教員は設置されていない。
また,公立中学校数に対する養護教員の配置率についてみると,昭和51年度は約60%となって
いる。